かんげき日記

舞台や映画を見ます。劇団四季が多め。

王妃の館/VIVA! FESTA! - 東京宝塚劇場(ライブビューイング)

気付けば、最後に更新してから早2ヶ月半ほどが経っていました。
こんなブログでも、毎日少しずつアクセスがあったみたいで驚いています。

放置期間にも舞台を1本と映画を何本か観ました。でもまあそれは置いておいて……。


今回は4/30に見た宝塚歌劇団宙組のライブビューイングについて書きます。
主に、連れて行ってくれた会社の先輩が教えてくれた注目ポイントを忘れないためのエントリーです。

※宝塚素人なので、呼び方や表記が間違っていたらすみません。気付いた方、こっそり教えてください。

宙組 東京宝塚劇場公演『王妃の館 -Château de la Reine-』『VIVA! FESTA!』


(写真は全て公式HPより)

大千秋楽で、且つ、トップ娘役の実咲凜音(みさきりおん)さんの卒業公演でした。

キャスト一覧は割愛します。
去年、人生で初めて見た宝塚(エリザベート)も宙組だったなあ。

第一幕 ミュージカルコメディ『王妃の館 -Château de la Reine-』

浅田次郎の同名小説を、今回の公演のために舞台化したそう。

ちなみに、水谷豊主演で映画化もされています。

どう見てもキワモノですね。気になってDVDを借りたので、後で見ます。
→5/4見ました。おかっぱ×ド派手な半ズボンスーツ×カラータイツの水谷豊にMPをじわじわと削られました。
どこで笑ったらいいのか、何が言いたいのかわからなかった……宝塚版の方がポイントが凝縮されていて、笑える部分も多くて楽しい。
出演者とロケ地が豪華なのは映画ならでは。一方、映画だと日本人がフランス人を演じている"作り物感"が気になってしまいました。
あと、ベルサイユの場面でワーグナーが流れるのが不思議。


あらすじ(公式HPより)

パリ、ヴォージュ広場の片隅に佇む「シャトー・ドゥ・ラ・レーヌ」は一見客の宿泊を許さぬ高級ホテルだが、実際は深刻な経営難に陥っていた。そこに目を付けた旅行社「パン・ワールド・ツアー・エンタープライズ」はホテルとタッグを組み、高額の“光ツアー”、格安の“影ツアー”それぞれに同じ客室を利用させるという奇策に打って出る。しかし集まったのは風変わりな人気作家ら、一筋縄ではいかない癖者ばかり。かつての城主、ルイ王の物語が紐解かれる中、様々な騒動を繰り広げるのだが……。

このあらすじだけ見て行ったら、登場人物がみんな日本人で驚きました。「パン・ワールド・ツアー・エンタープライズ」は日本の旅行会社で、ツアーに参加しているのもみんな日本人なんですね。
中心人物は以下の3人。

取材のためにツアーに参加した人気恋愛小説家 北白川右京(朝夏まなと)。

旅行会社の社長兼ツアコン 桜井玲子(実咲凜音)。

ホテルの城主で、北白川の部屋に現れるルイ14世の亡霊(真風涼帆)。


見る前にオススメされたポイントと、先輩のコメントがこちら。
矢印以下は私の感想です。

・北白川右京が閃いた時の動き
とにかく動きが気持ち悪い。手足の長いまぁ様(朝夏まなと)だからこそできる表現。
→気持ち悪くて笑いました。あんなに冷たい美しさを湛えていたトート閣下がこんなコミカルな役もやるのか、という衝撃。

・桜井玲子のナンバー「もうひとりのエトランジェ」
宝塚大劇場の自動演奏ピアノで初めて聴いた時にいい曲だ!と思ったくらい、メロディラインが良い曲。みりおん(実咲凜音)の歌唱力も高いのでぜひ聴いて。
→1周目で歌詞の意味まで辿り着けていないけど、良い曲なのは間違いない。玲子のしゃかりきキャラも好感。

ルイ14世のせつなさ
真風(真風涼帆)の演技が良い!
あと、みんな早替えしてる中、衣裳替えが無くてずっと待ってる真風を思うとかわいいよね。
→安定感。'太陽'王ルイ14世とディアナ(月)の悲恋、というテーマがいいよね。早替え云々はあんまりよくわかってません。

・愛月ひかるの滑舌の悪さ
相変わらず滑舌がよくない。諦めるべし。
→ルックスはシュッとしてて素敵なんですよ。今回は関西弁のおっちゃんキャラだったので、滑舌はそこまで気になりませんでした。クルクル回るカツラがポップ。

・蒼羽りくの変わり身
1幕ではオカマちゃん役だけど、2幕では牛役をやるよ。
→すごい振り幅。個人的に、宝塚においてオカマちゃんは難しいんじゃないかなと思います。男役(女性)の演じるオカマちゃんは、結局女性にしか見えないんだよね。。


そのほか。衣裳がとにかくかわいい。


この色合い…


この柄…


このバランス…

色彩感覚がずば抜けているし、これだけ柄を重ねても邪魔じゃないのがすごい。
北白川と玲子の衣裳がさりげなく対になっているのも素敵。
もちろん着る人を選ぶ衣裳ですが、やはり彼女たちは選ばれているなあと思いました。


1幕で完結するスピーディーな展開で、楽しくわかりやすいお話でした。「王妃の館」という名付けの秘密や、北白川の創作を巡る葛藤、個性あふれる光と陰ツアーの参加者とそれぞれのドラマが描かれます。これはネタバレですが、最後に愛月ひかる演じる不動産王・金沢が財力で全てを平和解決してしまう安易さは逆に清々しかったです。

ただ、感情の切り替わりに引っかかるところもありました。ルイ14世はどうして北白川の作戦に乗っかったのか…心が動く決定的な瞬間を見落とした気がします。


千秋楽だから、いろいろアドリブが入っていたみたいですね。いつもは1人しか言わないセリフをみんなで言ったり、とってもハッピーなセリフを付け加えてくれたりとか。

総合的に、とても楽しかったです。



そして30分の休憩を挟み、第二幕へ。

第二幕 スーパー・レビュー『VIVA! FESTA!』

これも宙組書き下ろし。

作品紹介(公式HPより)

祈り、感謝、願いなど、生きる為に大切な想いが集約され、人々が非日常の世界に集うFESTA(祭り)。リオのカーニバル、中欧・北欧に伝わるヴァルプルギスの夜、スペインの牛追い祭りや日本のYOSAKOIソーラン祭りなど、世界各地のFESTAをテーマにしたスーパー・レビュー。宙組のパワー漲る数々の場面をお届け致します。朝夏まなとを中心とした宙組のFESTAに、ようこそ!


教えてもらった見どころとそのコメントと私の感想!

・裸の方がまだ恥ずかしくない衣裳
みりおんだから着られるけど、あれはすごいと思う。
→キラッキラのヌーディーカラーのレオタードに、袖と膝下がつながった形の衣裳(伝わるかなあ)でした。個人的には、『ライオンキング』の"愛を感じて"のアクロ枠の人たちとか、『美女と野獣』の"ビー・アワ・ゲスト"のカトラリーたちの衣裳方が恥ずかしい気がする。カーニバルらしく煌びやかな衣裳が楽しくて良い。

・黒燕尾のダンス
普段、黒燕尾はあんまり激しく踊らないんだけど、ここではがっつり踊ってめっちゃかっこいい。
黒燕尾が登場するときに大階段で作っている「M」の字が、朝夏まなとのMなのか、実咲凜音のMなのか、とヅカ仲間で取り合っている。

→黒燕尾って服装はそれだけでかっこいいです。個人的に、千秋楽だけは実咲凜音のMだと思いたい。

・黒燕尾のまぁ様がみりおんを抱えて回るところ
女性同士なので1回転ちょっとでヨロヨロしちゃうカップルが多いけど、細いみりおんを力持ちなまぁ様が抱きかかえてめちゃくちゃ安定してきれいに回る。スモークが渦を作るよ。

→圧巻でした。スクリーン相手に拍手しちゃった。

・愛月ひかるが韓流アイドルの曲を歌うところ
本家の韓国人が日本語で歌っている方がよっぽど聞き取れる。
→否定できない。

・オカマちゃんから牛になる蒼羽りく
オカマちゃんだーと思って見てる。
→牛追いすごくかっこよかった!2幕中で一番好きな演目。

・ソーラン節2番は真風が歌います♡
この間見に行ったときは、まぁ様と肩を組んで銀橋(ぎんきょう:オーケストラピットを囲むように作られている、舞台と客席の間の通路の様な舞台。エプロンステージとも。)に出てきてくれてすごく楽しかった。
→2番に来るまで結構長くて「来るか!?」「来るか!?!?」を繰り返しました。北海道に来てからソーラン節がちょっと身近になったこともあって、楽しさ増します。

(補足。お気付きかもしれませんが、先輩は真風涼帆推しで、愛月ひかるが苦手です。)


レビューは初めてでしたが、受動的に楽しめていいですね。

ワルプルギスということで禿山の一夜に歌詞とストーリーを付けたナンバーがありました。歌詞を思い出せないのが悔しい。主人公的な真風さんがかっこよかったです。

牛追いは、朝夏まなと率いる闘牛士軍団と、蒼羽りく率いる牛軍団の対決。布を翻して牛を翻弄する闘牛士と、足を踏み鳴らして突進する牛の振りがカッコいい。闘牛士が一人、牛たちに突き上げられてしまう流れが印象的。

ソーラン節では掛け声が「ソーラン!そーらぐみ!」で感心しました。
それから、曲終わりで皆さんウインクされるんですね。ちょっとドキッとする。

第二幕も楽しかったです。


一旦幕が降りて、実咲凜音さんのさよならショーへ移行。
宙組組長の寿つかささんが丁寧に紹介をしていて、宝塚は役者を大事にしているんだなあ、と思いました。スターシステムなので当然なのでしょうけど。。

宝塚に全く詳しくないけど、最後に組と同期からもらった花束をカタカタ震わせながら卒業口上を述べる実咲凜音さんを見ていたら泣けてきて、そうこうしているうちに全行程が終わりました。



いやしかし、宝塚ってすごいですね。

2,000キャパの公演が週に10回もあって、それが連日埋まって、足りなくて各地でライブビューイングして、それでもチケット取れないことがある。本当にすごいコンテンツ力だなあと思います。

加えて、後々ブルーレイを売る前提でライブビューイングもするという無駄の無さはさすが。


そしてそれだけ大きい劇場でご贔屓さんを見ようと思ったら、オペラグラスが必須。
先輩が言っていたのは「みんな顔が綺麗で絵みたいだから、オペラグラスでずっと見ていられる」。

ライビュだから表情までよく見えていたけれど、オペラグラスで見続けるのに耐えうるお顔ってこういうことだなと思いました。


あとはパンフレット。
場面と配役が細かく、細かーく載っているのは、ご贔屓を見つけてもらわなきゃいけないスターシステムの宝塚ならではですね。

ついでに教えてもらったんですが、団員紹介ページの掲載順は、宝塚音楽学校を卒業するときの成績順とのこと。
過去の成績がずっと付いて回るなんて、上位者は特にプレッシャーがすごかろうなと思いました。



生の舞台には勝てないけど、ライブビューイングも良いものだなと、今回思いました。
本州に行くには時間もお金もかかるなかで、気軽に見られる機会が持てるのは嬉しい。
満遍なくフラットに見るべきところを映してくれるのも、初見にはありがたいかも(自分で見たいところを切り取れるのが舞台の醍醐味でもあるんですが)。

応援上映の影響で拍手も声援も普通だと思っちゃうけど、ライビュはそうではないようで、拍手をする人はほとんどいませんでした。
ブラボー(拍手のこと)、入れたかったなあ。最後、実咲凜音さんのかけ声に合わせて「ソーラン、宙組!」って言いたかったなあ。
スクリーンの向こう側には届かないけど、スポーツのライビュみたいにみんなで盛り上がればいいのにね。


というわけで、思いついた順番に書いてみました。
何事もそうだけど、詳しい人と行くとポイントを教えてもらえるから楽しいんですよね。
先輩、どうもありがとうございました。


次は抽選で落ちなければ、劇団☆新感線『髑髏城の七人』のライブビューイングを見る予定。
GWに生で見ると言ってた同期に、見どころを聞いておこうと思います。
これも楽しみだなー!